この度、千寿製薬さんより発売されている、アジマイシン点眼1%について勉強会を開催していただきました。
- この点眼は日本で唯一のマクロライド系抗生物質の点眼です
- 次の病気の人に処方されます。
適応症
結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎、マイボーム腺梗塞
- この点眼の特徴は高い粘性(どろっとしております)です。高い粘性のおかげで眼瞼への移行性、滞留性が大変高い薬剤で、マイボーム腺機能不全の治療にその有効性が報告されています。
- この薬は、自己判断で使用を中止したり、回数を減らしたりすると、治療効果が低下するだけでなく、原因菌がこの薬の効かないものに変化したり、他の抗菌薬も効かなくなったりする可能性があります。指示どおりに使用し続けることが重要です。
マイボーム腺梗塞とは?
マイボーム腺は上下のまぶたの縁にある数十個の分泌腺で、涙の表面を覆う油脂成分を出す役割を果たしています。マイボーム腺の油の出口が詰まってしまった状態をマイボーム腺梗塞といいます。
症状は目の充血、異物感、乾燥感、灼熱(しゃくねつ)感、かゆみ、一時的なかすみなど多様で、「ショボショボ」「まぶたが重い」といった訴えもあります。
この詰まったままの状態でいると、炎症を起こして麦粒腫やマイボーム腺炎の原因になる場合があります。
当院では、マイボーム腺梗塞を繰り返す患者さんには目の周りの丁寧な洗顔の他に、アイシャンプーもご案内させていただいております。